見つけてしまいました。
…前癌病変。
あれはおそらく白板症(はくばんしょう)。
(白板症とは…舌や歯肉、頬粘膜などによくみられる白斑状のざらざらした病変で、この病変の約3~14.5%は、将来がん化するといわれています。 こうした前がん病変(細胞が現状ではがんとはいえないが、将来がんに進行する確率が高い状態)としては、紅色(赤色)のつるっとした病変が特徴の紅斑症(紅色肥厚症)もあります。/国立ガン研究センターより引用)
たまたま抜歯の時のアシスタントについていて見つけてしまいました。
白板症。
たま~に見つける事があります。
実は前の医院でも担当患者さんで経過を追っている方がいました。
総合病院の口腔外科に紹介状を書いて受診していただき検査を受けていただきました。
まだ癌化はしていないので経過観察ということで病院から返事が届いたので、私の方でも毎回メンテナンスの前に白板症が大きくなっていないかや他に新たにできていないかのチェックをしていました。
私以外の人が見ても経過を追えるように毎回口腔内写真を撮って記録を取り、残していました。
今回は私の担当患者さんではないのだけれどいつも穏やかで優しい患者さんです。
早期発見が大切なのは重々承知していますが告知された側のお気持ちを考えるとなんとも言えない複雑な気持ちになります。
年明け、最悪の場合を考えて受診・検査を受けていただく予定ですが、本当に何も問題がありませんようにと願うばかりです。
私が先日資格の更新を終えた「ドックコーディネーター」の資格取得時の必須内容には口腔癌などの異常にも気付ける知識も中に含まれていました。
日々の診療をただボーっとやり過ごしていては気付けない異常。
この仕事の重みと責任を改めて感じる思いでした。